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鈴江俊郎 戯曲

家を出た

 

死んだはずの吉田が目を覚ますとそこは、ある「場所」だった。
心を休めるため に用意された、場所。
死者達はいったんそこに立ち寄り、そしてぷつっ、とすべて消えてしまおう、と決める。
その気持ちがかたまるまでを過ごす場所なのだ。
一日のうち決まった 時間だけ下界、現世のことを覗くことができるけれど、
そんなことをしてどうなるというのだろう。
日に日に友に母に父に恋人に忘れ去られていく私たち。
人は必ず消える。そして忘れられてしまう。それを僕たちは受け入れられるのだろうか。
さまざまな若者たちがそこでもがく。
友達思いのバスケット部員たち、いじめに復讐した少女、永遠の恋を誓った青年。
いのちっていうのは、いとおしく、そしてこっけいだ。

1998年1月 京都府立文化芸術会館プロデュース公演
110分
12人(男5・女7)/14人(男5・女9)


…LEAF6号掲載 


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