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鈴江俊郎 戯曲

これは白い山でなく

 

山の中に立つ食品工場。
その従業員の宿泊施設に、バイトの男女がいる。
山登りに学生時代を費やし、恋人を失った傷心を引きずったまま、

山で暮らしたい一心でその工場に婿養子に入ったような男が社長では、経営も順調とは言えない。
バイトの男女もそれぞれが自分のことをうまく処理できないでいて、

そのもめ具合、かばいあい具合は滑稽なほどだ。
暖冬でちっとも白くならない山。
皆が困りきって見上げる山は永久に白くなりそうにない予感すらする。
そんな冬。若者たちはもがき、そしてきっと希望の種を拾うことはできるはずだ。

2001年1月 近畿大学演劇専攻9期生卒業公演
100分
12人(男5・女7)


…LEAF12号掲載

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