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鈴江俊郎 戯曲

間際には、

 

若い男が死期の迫った病気で入院している。
お見舞いに来た男友達二人はどうしてやったらいいのか、わからないで困っている。
死ぬまでになにがしたいのか、二人がそれぞれ提案する。
恋人を作ろう。
天皇を襲おう。
だっておまえ天皇制はだめだ、って言ってたじゃないか。
……そんなことがなにかの慰めになるのだろうか。
彼らのやりとりはお互いの存在を惜しみ、
もがいても得られないハッピーエンドを求めてもがくばかりなのだ。
 

1996年10月

20分
3人(男3)

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