top of page

鈴江俊郎 戯曲

まじめにともだちをかんがえる会の短い歴史

 

愛国心教育、共謀罪…いま政治は不穏だ。
君が代を文化祭の式典で歌わない、
と決めた女性教師は周囲に大迷惑をかけている。
職場のともだちは説得にやってきた。でも用事はそれだけではない。
その四人の女たちがまんまと結婚詐欺にひっかかったのだ。
心まで盗み取られた女たちの人間模様は切なく滑稽だ。
お金だけではなく心まで盗み取るからこの手の詐欺はあぶなっかしい。
詐欺にひっかかったと思いたくない恋心と、恋心なんかあるからくるしむのだと色のない生活を選ぼうとするともだちと、

ともだちから遠いところにいきたがらない私の靴下。
もらった腕時計。
一緒に買ったストラップ。
まじめに考えれば考えるほど、わたしとせかいとおとといの空のいろ、
その関係はなんだか根っこからゆらいでくるようだ。
君が代、
右傾化した社会に押しつぶされそうな心の問題はますますここにいる私たちをゆらゆらさせてしまうのだ。

2006年10月 上品芸術演劇団 上演
85分
5人(男1・女4)

※注文後の確認メールが届かないお客様へ【必ずお読みください】

特に「~@yahoo.co.jp」「~@hotmail.com」、携帯電話からのメールアドレスをご利用のお客様へ

bottom of page