top of page

鈴江俊郎 戯曲

湖のまるい星

 

とある湖のほとり。
この湖に古くから残る美しい娘の身投げ伝説も手伝い、神秘的な雰囲気が一帯を包んでいた。
自殺志願者がやって来ては湖に吸い込まれるように消えてゆくという噂もある。
ここでは年に一度、精霊の送り火という山焼きの行事が行われる。
イベントを目前に控え、慌しくなってきたある日。
食品メーカーを脱サラした田桜が経営するペンション「フォルクスハウス」にも何組かの客が宿泊していた。
大学剣道部4人組、作家と女性編集者、母娘、兄妹・・・。
しかしどの客も何かしらの事情を抱えている風であり、
送り火を前に良からぬ問題が起こるのではと、田桜は戦々恐々としている。
そこへ舞い込んだ送り火中止の噂。
もう明日だっていうのに今更中止!? 
やがて明らかになるそれぞれの苦悩。
現実への苛立ちは頂点に!
果たして希望の朝はやってくるのか。

2006年1月 紀伊國屋サザンシアターにて文学座 上演 (演出:藤原新平氏)
100分
15人(男7・女8) 

※注文後の確認メールが届かないお客様へ【必ずお読みください】

特に「~@yahoo.co.jp」「~@hotmail.com」、携帯電話からのメールアドレスをご利用のお客様へ

bottom of page