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鈴江俊郎 戯曲

むかしここは沼だった。しろく

 

恐竜の骨は意外と小さい。
小石でしかない。
大型の骨を掘ろうとチームが山にやってきた。
自分の名前をつけたい。
学習雑誌の「ひみつ」シリーズを読んでから夢中だ。
こっつんこっつん。
手の中で割る。
でてくる。でてこない。
その時間がすてきなのか。
子供の心でそこにいる男女は一方では不自由な生活人でもある。
古い時代の生命を見つめることは死を見つめることなのかもしれない。
その不自由こそが「いま」なのかもしれない。

2007年2月 劇団八時半公演
90分
6人(男3・女3)

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