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鈴江俊郎 戯曲

棗の実

 

とある田舎町の公民館。
その集落の青年団が、幼馴染の四人で手芸作品の展示会の準備を進めている。
というのは表向きで、実は夜な夜な悩みの相談をしているのだ。
尻尾が生えてきてしまった。
ある者はカミングアウトして堂々と生きようと言い、
ある者はマスコミの餌食にされて差別の中で生きるのは怖いと言い、
ある者は痛みをこらえて自分で切り落としてみたり、
それでも尻尾は切れば切るほど太く育つようで、死を考える者も出てきた。
……尻尾があるから苦しいのか、自分たちの存在自体が苦しいものなのか。
若者たちは悩み、そして、悩み、希望を模索する。

2003年6月 劇団八時半公演
110分
8人(男1・女7)

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