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鈴江俊郎 戯曲

らくだのこぶには水が入ってるんだぞ

 

就職活動に屈託している大学生。
自分はこのまま就職して企業のために一生を捧げるサラリーマンになっていいのか。
それは自分を裏切ることにならないのか。
車窓から見る山は年々緑が削り取られていく。
心に大切に抱える風景の中ではらくだのこぶのような形の山が生き生きと緑なのに。
幼い頃の誠実だった自分のことをありありと思い出すのだ。

1988年9月 劇団その1公演
100分
14人(男11・女3)


…戯曲集「あおく見えるのは空と」(八時半通信編集部)掲載

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