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鈴江俊郎 戯曲
トマトと、
喫茶店。OLが恋人を待っている。
手のひらにもてあましてしまうトマトの感触。
頼りなく、しかし確実にいとおしくそこにトマトはある。
ある感じがする。恋人は画家の卵。
将来の生計のあてもなく夢ばかり食べて生きている男との間に子供ができたのだ。
意味もなく生みたい、と願うOL。
戸惑う画家の卵。
結論の出ない会話の果てに、二人が発見するのは確実なトマトの感触なのかもしれない。
それはきっと希望の匂いがする。
1996年8月 麒麟同盟週間公演
70分
3人(男2・女1)(男1・女2)
…LEAF4号掲載
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