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鈴江俊郎 戯曲

笑う女

 

結婚式場のロビー。
マザコンの男が、子持ちバツイチの女性と結婚する式場探しにやってきた。
母に反対されながら行う初めての行動を前に、何十ヶ所訪ねても契約できない、と悩む男。
そういう頼りない男ばかりを好きになる自分に悩む女。
話を聞くコーディネーターの男は人の恋を取り持つのが生きがいの男で、
なんとか力になろうとするが、
リストラ、合理化の強烈なこの会社ではゆっくり話を聞いている時間も惜しいのが現実だ。
皆が一人一人、うまくいかないで悩んでいる。
結婚式場に働く男女は結婚の現実をいやというほど見せられ、
結婚に夢などもてなくなる職業病だ。
女はひと昔のように結婚式で素直に笑うことなどできないのか。
皆が笑いたい。
笑えなくても笑うことにあこがれる。

2004年7月 ピッコロ劇団公演
60分
5人(男3・女2)

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