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鈴江俊郎 戯曲
山から吹きおり
大学を卒業・就職して一年目の夏、高校時代の旧友が集まった。
野球部の選手だった同級生の命日なのだ。
彼は突然事故で死んだ。
皆心の中で彼の死と自分の生とを比べながら生きている
生きている実感を確かめたくて会話している。
一人の女は若くして母となり、子育てに疲れて赤ちゃんを殺してきたところだった。
疲れて眠る女。
残る三人はこの事態にとまどい、
そして考えることになる。
生きているリアリティー、っていうのはなんだろう。
どこにあるのだろう。
ここにある、と教えてくれるのは一番不幸なはずのその女の寝顔なのかもしれない。
1997年6月 劇団八時半公演
70分
4人(男1・女3)
…八時半通信9号掲載
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